東京タクシー業界には、営業してはならないというエリアが決まっていることを、ご存知ですか。東京タクシードライバーは、乗車地または降車地どちらかが営業エリア内でなければならないというルールにのっとって、営業を行っているのです。これは、「道路運送法」という法律で決められており、エリアを超えた営業を行った場合は、罰則が設けられています。つまり、東京タクシードライバーが稼げるのは、東京エリア内もしくは乗車地か降車地が、東京エリア内であるお客さんを乗せた場合となるのです。
長距離のお客さんは、非常に東京タクシードライバーにとってありがたい存在です。そのため、どうしてもエリア外で営業したくなる気持ちが起きるのは、わかります。しかし、東京タクシー業界ではすでにGPSなどの設備が備わっているため、エリア外営業はすぐにばれてしまうのです。加えて、乗務記録を東京タクシードライバーは書き込む義務があります。「乗車地」「降車地」などは必ず記載しなければなりませんから、営業外エリアで稼ぐノウハウはありません。エリア外営業を行っていたことが発覚すれば、乗務停止という厳罰処分が待ち構えています。
東京タクシードライバーは、営業エリア外でお客さんを乗せることがないよう、境目あたりを走る際には気をつける必要があると言えます。営業エリア外でお客さんを乗せることは出来ないので、エリア内に戻るまでは「回送」を表示して走るというノウハウがあるのを、忘れないでください。もしくは、その時に出会ったお客さんの前で一度停車し、行き先を確認するというノウハウも覚えていると便利です。行き先が東京タクシー営業エリア内であれば、問題なくお客さんを乗車することが出来ます。境目がどのくらいなのか、どのあたりを走っているときに注意が必要なのかを覚えておくことは、東京タクシー業界で上手に稼ぐための基本的なノウハウです。このことを覚えていれば、無駄な道を走ることなく、営業時間内に効率の良いお客さんを乗せることに集中出来ます。
そして注意したいのは、営業エリア外の駅まで送迎する場合です。駅で乗車や降車が出来るのは、その地方で営業許可を得ているタクシー業者のみと決められています。お客さんをエリア外の駅まで送ったときには、降車位置に気をつけることも覚えておくべきです。さまざまなルールがあり難しいポイントですが、これもタクシー運転手の月収、売上アップにつながるノウハウの一環として、覚えましょう。