東京都内でタクシードライバーに転職した方の中には、なかなか売上につながらないケースもあるのではないでしょうか。特に東京ドライバー未経験者にとっては、最初の頃は地理や仕事内容に慣れないため、お客さんをコンスタントに見つけるのは難しいかもしれません。経験を積むしかないと言えばそれまでですが、やはり売上につながるノウハウをあらかじめ知っておくことも大事。ちょっとしたノウハウを知っているだけでも、稼げるドライバーとして成長できるチャンスが断然広がります。
タクシードライバーの稼ぎ方は東京タクシー営業の基本的なスタイルでいうと、「流し営業」と呼ばれるものです。これはタクシーで街中などを走りながら、お客さんを見つけていく営業スタイルです。タクシーを探しているお客さんが路側で手を挙げて、ドライバーに合図する光景は一般的にもお馴染みでしょう。ドライバーはこのようなお客さんを注意深く見つけながら、タクシーを走らせ続けます。もちろん、ただ闇雲に走らせればいいわけではありません。しっかりとコツやノウハウを理解しておかなければ、時間や燃料をいたずらに消費することになります。
まず東京タクシーの流し営業で効率よくお客さんを見つけるためのコツは、時間と空間で考えることです。時間は「季節」や「天候」あるいは「タイミング」と言い換えてもいいでしょう。また空間についても、「エリア」や「スポット」さらに「ルート」と言い換えることができます。いずれにしても、東京タクシーの流し営業では時間と空間を意識しながら、お客さんを効率よく見つけることが重要になります。例えば時間を意識した場合、残業や飲み会で終電を逃したサラリーマンの多い時間帯などは、流し営業をかけるチャンスと言えます。また寒い季節や急に天候が悪くなった場合も、東京タクシーの流し営業では絶好のタイミングになります。仕事や私用で寒い中を移動したくな人や、買い物帰りで濡れたくない人のように、タクシーのニーズがグッと高まるからです。
東京タクシーの流し営業では、お客さんの多い空間を意識することも大切です。例えば、大手町や新橋のようなビジネス街、飲食店や商業施設の集まる新宿あるいは渋谷、都内の有名観光地である浅草や上野などが代表的。年間を通じて大勢の人々の集まるエリアやスポットに流し営業することで、効率よくお客さんを拾うことが可能になります。ドライバーの仕事に慣れてくれば、地理的な状況から判断して、東京近郊や郊外まで流し営業のエリアを拡げることもできます。例えば坂道の多い世田谷や、駅まで遠い地域が多い多摩など、歩くのに負担のかかりやすいエリアが狙い目です。