東京タクシーの営業には無線配車や付け待ち、流しがあります。無線配車の場合、東京タクシー会社に届いた予約を無線で各タクシーに連絡し、特定位置と時間などに車を回し乗客の要望に対応することです。付け待ちの場合、駅前やホテル、病院といった多くの人が乗車するタクシー乗り場において停車し、乗車するチャンスを順番に待つことになります。流しは昔からある基本的な業務で、街中を走りタクシー待ちをしている乗客を探す方法です。
流しの無線配車や付け待ちなどと異なる点について、東京タクシーのドライバーの方法によってたくさんの人を拾うことができることです。売上を伸ばすことができ、無線配車の場合無線で連絡のある乗客に向かう必要があるので、その間別の乗客を見つけたとしても乗車してもらえません。付け待ちの場合、あらかじめ待っている人が乗車するまで営業運転ができないようになっています。無線配車や付け待ちの場合、乗客が決定しているので安心感がありますが、次から次へと活動できる流しと比較すると回転率が異なるでしょう。売り上げを伸ばす可能性があるのは流しで、東京タクシーの多くのドライバーは流しを中心にして営業を行っています。
流しは基本的にタクシーが安全に駐車することができたり、乗客の乗降が可能ならどこでも営業することが可能です。あらかじめ乗客が定まっていないので、自分で乗客を探すことになります。車を走らせているとガソリン代などコストがかかるので、東京タクシーのベテランになるとコストをかけずに効率よく乗客を見つけるノウハウを持っています。基本的に長距離客を乗せる営業や流しの両方を組み合わせながら、コツコツと売上を伸ばすケースが多いでしょう。
例えば朝の通勤時間に駅までバスだけになるエリアや終電近くの繁華街、イベント会場や交差点など、タクシーを利用するシーンはいろいろです。駅から離れているマンションや団地も、タクシーが必要になるケースがあります。このようなエリアや時間帯におけるニーズにプラスして、天気予報にも注意が必要です。夕立の多い季節や雨の予報があるなど、天候の悪化に伴ってタクシーを利用することがあります。営業するエリアにおけるイベント情報や気温など、いろいろな動きを把握しながらどのエリアを走るか計画しておくのがポイントです。流しは「攻めの営業」とも言われていて、自分のスケジュール通りに顧客を確保できれば自信につながり、良い経験にもなります。