東京タクシーの会社に就職するときに気になるのは売上ノルマでしょう。足切りという業界用語が存在することからも、ノルマは存在すると考えてください。なぜ売上ノルマが必要かというと、完全固定給にするとサボる人が出てくるからです。積極的にお客さんを乗せても、まったく乗せなくても給料が同じだと公平ではないでしょう。また売上ノルマを設定することで、モチベーションを高められるメリットがあります。営業職はノルマを設定しているところが多いですが、これも同じ理由からです。ただ東京タクシー業界においては、一般的な営業職と比較して歩合率は高い設定になっています。まずはタクシー会社が設定した売上ノルマをクリアし、それから歩合制が開始するのが一般的です。
足切りをクリアできない場合は収入ゼロになると思うかもしれませんが、それはないので安心してください。東京タクシー会社は原則として歩合制ですが、完全なる歩合ではありません。固定給による最低保証がありますので、仮に売り上げがゼロだとしても給料はもらえるのです。ただし高収入は狙えなくなるので、やはり収入を増やしていく工夫は必要でしょう。東京タクシー会社のなかには足切り制度を導入していないところがありますが、この場合は歩合率も低い設定になっていることが多いです。東京タクシー会社によって給与制度は大きく異なるので、ここを確認しておかないと後悔します。稼ぐためには足切りラインを超えること、そして歩合制をフルに活かすことです。東京は人口密度が高いこともあり、タクシードライバーにとって好環境です。ただ一方でライバルが多いので、お客様の取り合いになってしまう状況が多いことは想定しておきましょう。
タクシーの営業方法は流しのほかにも、付け待ちや配車などがあります。流しを基本にして稼いでいる方が多いですが、雨天時や終電直後などは付け待ちが効果的です。タクシー乗り場や駅前などで待機するだけで、お客様が見つかることが多いです。配車に関してはタクシー会社の裁量によるところが多く、無線営業に力を入れている会社は期待できます。東京タクシーで稼ぐためには、自分に合った営業方法を見つけることが大切です。タクシー運転手には長距離客は大きな売り上げとなります。誰しも得手不得手がありますので、稼いでいる人の真似をしたからといって、自分も稼げるとは限りません。効率的に稼ぐためには合理性を考えて営業すること、お客様がつかまりやすい時間帯を把握しておくことが大切です。